こんにちは、三澤です。
興奮や恐怖でドキドキすると、スリルの興奮を、
恋心と誤認してしまうことがあります。
この吊り橋効果はバンクーバーの
キャピラノ渓谷の大吊橋の上で行われました。
橋の中央で女性を待たせておいて
男性に橋を渡ってもらいます。
その男性に「自然景観と創造性の関係について、
心理学いかけのゼミで研究しているので協力してもらえませんか」
と話しかけ絵を見せて物語をつくってもらいます。
最後に女性が「今時間がないので詳細は話せませんが、
もしこの研究に興味があれば」いつでも説明しますので、
都合のいいときに電話をくださいとメモを渡します。
これと同じ実験を固定橋でも行ったところ、
吊り橋を渡った女性からの電話のほうが多かったのです。
その理由は、吊り橋の上では、スリル状態を感じ、
生理的興奮状態にあることによるとされます。
要するに、スリル状態のところに若い女性が現れると
この興奮はその女性への一目惚れの興奮ではないか
という誤認の心理が働いてしまうのです。
一方、固定橋では男性が興奮状態にないので恋心も
電話の数が少なかったと言えます。
別に吊り橋でなくとも
「ジェットコースター」も同じ効果を招きます。
ネットビジネスにおいて、吊り橋効果は
気持ちを揺らがせる大きな効果を発揮します。
例えば赤文字で呪いのメールと受信されたら
誰でもドキッとしますよね?
そして印象にも残ります。
ここで重要になってくるのが
「love」と「like」の違いです。
友人だと思っていたはずの異性が
いつしか恋人になっていた
というケースはよく耳にします。
その間にどのような感情の変化が
生じたのでしょうか?
「好意」が高じて「愛」になったのか、
それともある時点でまったく別の恋心が
生まれたのでしょうか?
ある心理学者は、恋愛感情と好意感情は
別であると考えました。
恋愛感情を測定するためにデータを集め、
以下の恋愛尺度を作成しました。
1、親和・依存欲求
2、援助傾向かくか
3、排他的感情
の3要素から成り立っています。
1、彼(彼女)と一緒にいたい。彼(彼女)がいないと辛い
2、私は彼(彼女)がいないと大変つらい
3、彼(彼女)を独占したい
好意尺度は、
1、好意的傾向
2、尊敬的傾向
3、類似的傾向
の3要素から成り立っています。
カップルにこの尺度でパートナーを評価させ
またそのカップルそれぞれに自分の友人について
この両方の尺度で評価させてみました。
その結果、恋愛と好意とははっきり
区別されていることがわかりました。
そして男性よりも女性のほうがより
恋愛と友情をよりはっきり区別されます。
恋愛感情は極めて主観的です。
本人の主観は文化的恋愛価値に影響されます。
アメリカの映画やドラマはドラマチックな
出会いと情熱的な恋愛こそが
理想的な恋愛の姿として表現されているが
このようなメディアにさらされて過ごした
大半のアメリカ人でも実際の恋愛は
もっと平凡な関係から生まれています。
調査の結果、大学生の40%は自分の経験と
共通点が非常にあると答え
20%は共通点があると考えています。
恋愛体験は文化が持つ
恋愛価値に影響されます。
その価値観が恋愛行動を
変えていきます。
ネットビジネスでこれを応用すると
男性向き、女性向きが区別され
なおかつ恋愛ものの内容がとても
評価されることでしょう。
今日は心理学のはなしでした。